sweetlove
冬になり、ほんとに私たち3年生にとって高校生最後の大会を目前に控え更なる飛躍を求め、日々練習に励んだ。
私と男バスキャプテンは話し合いをし、今回はこの作戦にしようと決めた。
ある部活の日、私と男バスキャプテンは皆を集めた。
そして、今回の大会の作戦について話した。
それは全員を、試合に出す形式だ。
前半、後半を3試合ずつと仮定し、総入れ替え等をしながら皆に試合に触れてもらうというもの。
勝ち負けにこだわらずに皆で試合を楽しむというスタイルを取ることにした。
連覇というプレッシャーから解放するために、私たち男女のキャプテンが話し合って決めたものだ。
「メンバーは皆でこれから決める」と私は言った。
新しい試みだと顧問は笑いながら許可してくれた。
拓斗さんにこの事を話すと嬉しそうに、
「いい考えだと思うよ」と言ってくれた。
私たちは皆で騒ぎながらメンバーを決めていく。
初戦は何としても取りたい!
となると、優秀なメンバーを組むべきか?
悩みに悩んだ末、私とみよりを筆頭に3年生でメンバーを組む、初戦の後半。
前半は、後輩たちに託すことにした。
複雑そうな顔をしている後輩たち。
「大丈夫!皆なら出来るよ!こんなに一緒に努力してきたんだから!」と私は言う。
「そうよ!それに後半には私たちが控えてるんだから!思いきって自分たちを信じて楽しんで!それで負けても後悔はしないんだから!」とみよりは言ってくれた。
そしたら、女バスメンバーは笑顔で、はい!と返事してくれた。
男子のメンバー決めに移る。
男子もほぼ同じような決め方だったが、怜央だけを固定にするとキャプテンは言った。
時期キャプテンである、怜央がこのチームを引っ張るためだと言っている。
キャプテンのその想いには深く共感できた。
私だってそう思う。
怜央はかなり優秀だ。怜央ならチームをうまく引っ張れる!
そう確信していて…
あっさり決まっていくメンバーを見守った。
「…先輩?」とふと、怜央に呼ばれた。
「何?どしたの?」と私が聞けば、
「…何でもありません…」と怜央は言う。
なにか言いたげだったが何も言ってくれなかった。
怜央の苦しそうな顔は見たくなかったけど仕方ない。
この日は練習はなく、メンバー決めるだけで終わってしまった。
皆が帰り支度を始め、解散していくなかで、呆然と立ち尽くす怜央。
みよりを見送り、皆が帰ったあと、私と怜央だけがコートの真ん中にいる。
「…怜央?…」と、私が声をかけると大きく驚いて、
「…あぁ、先輩?お疲れ様です」と、言った。
いつもと少し違う感じに私も戸惑う。
「…何かあったの?」と聞けば、
「…」無言だった。
そして、「しばらく…こうさせてください」と言って怜央は抱きついてきた。
どうしていいか、わからず戸惑う私。
けど…怜央がこうして人に抱きついてくるとは甘えたいときなのを知ってる。
だから私は優しく、怜央の背中に手を回した。
その時だったー
いきなり体育館のドアが開き、ひょこっと顔を現したのは拓斗さん。
何も言わずに無言で近づいてきて…
「…怜央君…?」と優しく、拓斗さんは呼んだ。
「…あっ、ごめんなさい‼つい…」と怜央は慌てながら言うと、急いで私から離れた。
そんな怜央に笑ってしまった。
「…ほら?おいで?」と拓斗さんは冗談か本気か分からない声色で両手を広げていた。
私はその腕の中に収まりたいと思う感情はあるものの、今、拓斗さんは、怜央の気持ちを感じてあえて怜央に言ってると思うから、私は何も言わなかった。
怜央が私を見た。
私と男バスキャプテンは話し合いをし、今回はこの作戦にしようと決めた。
ある部活の日、私と男バスキャプテンは皆を集めた。
そして、今回の大会の作戦について話した。
それは全員を、試合に出す形式だ。
前半、後半を3試合ずつと仮定し、総入れ替え等をしながら皆に試合に触れてもらうというもの。
勝ち負けにこだわらずに皆で試合を楽しむというスタイルを取ることにした。
連覇というプレッシャーから解放するために、私たち男女のキャプテンが話し合って決めたものだ。
「メンバーは皆でこれから決める」と私は言った。
新しい試みだと顧問は笑いながら許可してくれた。
拓斗さんにこの事を話すと嬉しそうに、
「いい考えだと思うよ」と言ってくれた。
私たちは皆で騒ぎながらメンバーを決めていく。
初戦は何としても取りたい!
となると、優秀なメンバーを組むべきか?
悩みに悩んだ末、私とみよりを筆頭に3年生でメンバーを組む、初戦の後半。
前半は、後輩たちに託すことにした。
複雑そうな顔をしている後輩たち。
「大丈夫!皆なら出来るよ!こんなに一緒に努力してきたんだから!」と私は言う。
「そうよ!それに後半には私たちが控えてるんだから!思いきって自分たちを信じて楽しんで!それで負けても後悔はしないんだから!」とみよりは言ってくれた。
そしたら、女バスメンバーは笑顔で、はい!と返事してくれた。
男子のメンバー決めに移る。
男子もほぼ同じような決め方だったが、怜央だけを固定にするとキャプテンは言った。
時期キャプテンである、怜央がこのチームを引っ張るためだと言っている。
キャプテンのその想いには深く共感できた。
私だってそう思う。
怜央はかなり優秀だ。怜央ならチームをうまく引っ張れる!
そう確信していて…
あっさり決まっていくメンバーを見守った。
「…先輩?」とふと、怜央に呼ばれた。
「何?どしたの?」と私が聞けば、
「…何でもありません…」と怜央は言う。
なにか言いたげだったが何も言ってくれなかった。
怜央の苦しそうな顔は見たくなかったけど仕方ない。
この日は練習はなく、メンバー決めるだけで終わってしまった。
皆が帰り支度を始め、解散していくなかで、呆然と立ち尽くす怜央。
みよりを見送り、皆が帰ったあと、私と怜央だけがコートの真ん中にいる。
「…怜央?…」と、私が声をかけると大きく驚いて、
「…あぁ、先輩?お疲れ様です」と、言った。
いつもと少し違う感じに私も戸惑う。
「…何かあったの?」と聞けば、
「…」無言だった。
そして、「しばらく…こうさせてください」と言って怜央は抱きついてきた。
どうしていいか、わからず戸惑う私。
けど…怜央がこうして人に抱きついてくるとは甘えたいときなのを知ってる。
だから私は優しく、怜央の背中に手を回した。
その時だったー
いきなり体育館のドアが開き、ひょこっと顔を現したのは拓斗さん。
何も言わずに無言で近づいてきて…
「…怜央君…?」と優しく、拓斗さんは呼んだ。
「…あっ、ごめんなさい‼つい…」と怜央は慌てながら言うと、急いで私から離れた。
そんな怜央に笑ってしまった。
「…ほら?おいで?」と拓斗さんは冗談か本気か分からない声色で両手を広げていた。
私はその腕の中に収まりたいと思う感情はあるものの、今、拓斗さんは、怜央の気持ちを感じてあえて怜央に言ってると思うから、私は何も言わなかった。
怜央が私を見た。