sweetlove
2週間ほどして、私達はほんとに最後になる大会を迎えていた。

全国という大舞台だ。

男女ともそれなりの成績を上げながら順調に勝ち上がってきた。

優勝を控えた決勝ヘ挑むことになった。

相手は連覇をかけてきてるような常勝校だった。

大奮闘した…けど…少し及ばなかった。

あと少しだったのに!

年が開けて、私達3年はいよいよ卒業に向けて色々準備に追われた。

後輩たちに後を託した。すでに怜央は泣きそうな顔をしている。

こんなんでほんとに大丈夫かな?心配になる。

卒業式はボロ泣きだろうな~

思わずそんなことを考えてしまった。

部活は引退したので私は練習には参加しないが、怜央を見守るため、体育館に来ている。

想いは一緒のようで、拓斗さんも一緒に見守ってくれていた。

帰りし、怜央が私達のところに来たので、3人で一緒に帰ることになった。

「先輩…卒業しないでください!」と怜央はいってきた。

「それは無理だよぉ〜けど!応援してるから頑張ってね!」と私が言うと、怜央は小さく頷いた。

< 62 / 69 >

この作品をシェア

pagetop