意地悪王子は俺様溺愛王子⁉︎
『あ、優。私ね、明後日雫の家に行くんだけど、優もくる⁇』
『……良いの?』
『うん』
『澪雄にぃ、来る?』
『それは、、分かんない』
目を輝かせて澪雄君が来るかを聞く優を見ると、本当に懐いた事を実感する。
……まぁ、結構可愛がってもらってるからね。
澪雄君に。
優、今、澪雄君大好きマンになってるし。
『雫に電話して聞いてみるよ』
『わかった。
あ、春ねぇ、春ねぇ達明日早いよね?』
『あ、そうだね。今日優作ってくれたし、明日は私が作るよ』
お願い。と言って笑う優を見て、抱きしめたくなる衝動にかられる。
……何でこんなに可愛いの?
私にもその可愛さを分けて欲しいよ。
『春ねぇ、絶対勝ってきてよ!』
『もちろん‼︎』
こんな可愛い弟に応援されたら、勝つしかないよね。
自分の部屋に戻った優の背中を見て、絶対に勝つと心に決めたのだった。