おにいちゃんの友達
3章 このままじゃいけない
ついこないだ入学したと思っていたけど、気がつけば桜は葉桜になり、山が青々と笑い出した。
季節だけがしっかり時を刻んで、私はその時間を無駄に過ごしている。
このままじゃだめだなって気が焦るばかりで事態は何も変わらない。
そうこうしている間に中間テストが目前になり、また部活は1週間休みになった。
「中学の頃を考えたら最近ダラダラしちゃってるよね。部活も全然気合い入らないしさ。」
休み時間、マドカが窓の外を見ながらポツリとつぶやいた。
きっとマドカも私と同じ気持ちを抱いてるのかもしれないなと感じる。
「せめて、部活だけでももう少し真剣にやってるとこ入ればよかったかも。」
私も頬杖をついてマドカの見つめる先に目を向けた。
グランドで球技を楽しんでる男子達がいる。
小学生と変わらない無邪気な男子達が逆に羨ましい。
「あれ、マサキ先輩じゃない?」
マドカがふいに指刺した。
マサキは、球技している男子達には混じらず、朝礼台に腰掛けてぼーっとグランドを眺めていた。
普段なら絶対男子達に混じってはしゃいじゃってるのに。
変なの。
「なんか元気なさそうだね。」
マドカがそんなマサキを見て言った。
「そうだね。」
すごく気になったけど、それ以上何も言わなかった。
彼女と何かあったのかな。
勉強がうまく進まないとか。
おばあちゃんに何かあった・・・とか。
マサキの元気のない原因を頭の中でぐるぐる想像してみた。
想像したところで、何の解決もしないんだけどね。
マサキの姿から視線をゆっくり上に上げる。
妙に青い空を見たら、ため息が出た。
季節だけがしっかり時を刻んで、私はその時間を無駄に過ごしている。
このままじゃだめだなって気が焦るばかりで事態は何も変わらない。
そうこうしている間に中間テストが目前になり、また部活は1週間休みになった。
「中学の頃を考えたら最近ダラダラしちゃってるよね。部活も全然気合い入らないしさ。」
休み時間、マドカが窓の外を見ながらポツリとつぶやいた。
きっとマドカも私と同じ気持ちを抱いてるのかもしれないなと感じる。
「せめて、部活だけでももう少し真剣にやってるとこ入ればよかったかも。」
私も頬杖をついてマドカの見つめる先に目を向けた。
グランドで球技を楽しんでる男子達がいる。
小学生と変わらない無邪気な男子達が逆に羨ましい。
「あれ、マサキ先輩じゃない?」
マドカがふいに指刺した。
マサキは、球技している男子達には混じらず、朝礼台に腰掛けてぼーっとグランドを眺めていた。
普段なら絶対男子達に混じってはしゃいじゃってるのに。
変なの。
「なんか元気なさそうだね。」
マドカがそんなマサキを見て言った。
「そうだね。」
すごく気になったけど、それ以上何も言わなかった。
彼女と何かあったのかな。
勉強がうまく進まないとか。
おばあちゃんに何かあった・・・とか。
マサキの元気のない原因を頭の中でぐるぐる想像してみた。
想像したところで、何の解決もしないんだけどね。
マサキの姿から視線をゆっくり上に上げる。
妙に青い空を見たら、ため息が出た。