おにいちゃんの友達
4章 後悔しない生き方
「お母さん、今度の土曜日あゆみおばちゃんの顔見てこようと思うんだけどいいかな?」
晩御飯のハンバーグを口に放り込みながら、キッチンで忙しく動いている母の背中に尋ねた。
母の動きが一瞬止まる。
「え、どうして?」
母が怪訝な顔で私の方に顔を向けた。
「どうしてって、久しぶりだし。ちょっと話したいこともあって。っていうか、こないだおばちゃんに呼び出されてどうだったの?」
白ご飯はおいしい。
ハンバーグなんておかずがあったら、何杯でもお代わりできちゃう。
お茶碗についていた最後の一粒をつまんで口に入れた。
「ああ、おばちゃんね。ちょっと色々あって。週末行った時にでもあなたから聞いてごらん。」
「何それ。」
炊飯ジャーを開けて、自分のお茶碗に山盛りご飯をついだ。
その姿を見ていた母が笑う。
「あんたって、育ち盛りの男子みたいに食べるのねぇ。お兄ちゃんより食べてるんじゃない?」
兄は早めに晩御飯を食べ終えて塾に行って家にはいなかった。
「そうだね。最近お兄ちゃん食欲おちてることない?元気もないし。」
テレビは明日のお天気予報を告げていた。
曇りのち雨。
「お兄ちゃん、何か言ってなかった?お母さんも少し気になってたの。元気ないなって。」
「成績落ちたとか?彼女に振られたとか?」
私は笑いながら答えた。
「え?彼女なんていたの?お母さん初耳だけど。」
母は明らかに動揺した顔で、キッチンからダイニングテーブルの前にようやく座った。
「適当に言っただけよ。」
そんな母の様子にうける。
「もう!驚かせないで。」
母はそう言いながら、ご飯を口に入れた。
お兄ちゃん・・・
こないだ食べに行った時、勉強に集中できないとかなんとか言ってたよな。
基本、私と違って勉強好きな人間だからそういうこと言うのはめずらしいことだった。
私なんか年がら年中勉強に集中なんかできないけどさ。
晩御飯のハンバーグを口に放り込みながら、キッチンで忙しく動いている母の背中に尋ねた。
母の動きが一瞬止まる。
「え、どうして?」
母が怪訝な顔で私の方に顔を向けた。
「どうしてって、久しぶりだし。ちょっと話したいこともあって。っていうか、こないだおばちゃんに呼び出されてどうだったの?」
白ご飯はおいしい。
ハンバーグなんておかずがあったら、何杯でもお代わりできちゃう。
お茶碗についていた最後の一粒をつまんで口に入れた。
「ああ、おばちゃんね。ちょっと色々あって。週末行った時にでもあなたから聞いてごらん。」
「何それ。」
炊飯ジャーを開けて、自分のお茶碗に山盛りご飯をついだ。
その姿を見ていた母が笑う。
「あんたって、育ち盛りの男子みたいに食べるのねぇ。お兄ちゃんより食べてるんじゃない?」
兄は早めに晩御飯を食べ終えて塾に行って家にはいなかった。
「そうだね。最近お兄ちゃん食欲おちてることない?元気もないし。」
テレビは明日のお天気予報を告げていた。
曇りのち雨。
「お兄ちゃん、何か言ってなかった?お母さんも少し気になってたの。元気ないなって。」
「成績落ちたとか?彼女に振られたとか?」
私は笑いながら答えた。
「え?彼女なんていたの?お母さん初耳だけど。」
母は明らかに動揺した顔で、キッチンからダイニングテーブルの前にようやく座った。
「適当に言っただけよ。」
そんな母の様子にうける。
「もう!驚かせないで。」
母はそう言いながら、ご飯を口に入れた。
お兄ちゃん・・・
こないだ食べに行った時、勉強に集中できないとかなんとか言ってたよな。
基本、私と違って勉強好きな人間だからそういうこと言うのはめずらしいことだった。
私なんか年がら年中勉強に集中なんかできないけどさ。