キスラバーズ
彼の体温が伝わってくる

新とこうするだけで幸せだなー

クスッ

思わず笑みがこぼれた

「なに笑ってんの?」

「えっ…いや、別に?」

急に恥ずかしくなってしまい、顔をそらす

「ふぅーん…あ、着いたよ。水族館。」

スタスタと歩いて何処へ行くのかと思ったら、駅から近い小さな水族館だった

なんか、来たことあるような気がする

新は受付を済ませ、チケットを渡してきた

「ありがとう、新。」

新からチケットを受け取り、笑みを浮かべた

「ん。」

新は愛想っ気なくかえす

でも、照れを隠しているのは目に見えていた

かわいいな、新は

「あんま見んな、恥ずかしいだろ!」

ふいっと前を向く新

新、耳真っ赤だよ?隠せてないっての

「ねぇ、新。こっち向いてよ。」

「ん?なに、わっ!」

私は新にキスをした

「ありがとう新、すごく嬉しいよ!」

満面の笑みを浮かべ、新を見つめた

「…本当、お前は俺をおかしくさせる天才だな。」

新はより真っ赤になって私の手を引いた

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