キスラバーズ
もうすぐ新が来る時間、待ちきれない
ピコーン
新からLINEが届く
「ちょっと掃除で遅れる。」
「わかった、待ってる。」
明日には戻れる、新と学校に行ける
「あら、ずいぶん嬉しそうね。」
幸せな時間が一瞬にして凍りつく
「朝比奈さん…どうして?」
「こーんな街じゃ大きい病院少ないし、あんだけの怪我させたんだもの、探し出すなんて余裕だわっ。てか、まだ水菜君を縛ってんの?図々しい女ね!まぁ、あなたが学校に来なくなってから私は猛アタックしてるからそのうち彼もきっと振り向いてくれる、あんたを捨ててね!」
話し合って来たんじゃ無いの?
不安に押しつぶされそうな私
「おい。」
低い声が響く
「あっ、水菜君!ね、こんな女捨てて私にしなさいよぉー。」
今まで聞いたこと無いくらい甘ったるい声で話す
「はぁ?前も言ったけど、俺はここしか見ねぇ、テメェは邪魔なんだよ、帰れ!」
「えっ、何でよ!私の方が絶対「俺はここが一番好きだ、ここを苦しめるなら女でも許さねぇから。」」
ガンッ
新が壁を殴る
「早く帰れ!」
朝比奈さんを睨んだまま言う新
「うぅっ…嫌よ!私がそんな…うっ…そんな女に劣るなんて!絶対嫌よ!」
泣きじゃくり、新にしがみつく朝比奈さん
「触んな、俺に触れていいのはここだけだ、離れろ。」
朝比奈さんを引っぺがし、私の方へ寄る新
「ここ、大丈夫?なんかされた?」
さっきのどす黒い憎悪と殺気に包まれた声じゃなく、いつもの優しい新の声だった
「大丈夫だよ、殴られたりしてないから。」
そう言いつつ、小刻みに震える私
「ここ、震えてる。」
ぎゅっと私を抱きしめる新
「怖かった、また蹴ったりされるかもしれなかったと思うと。怖くて。」
泣き出しそう
「ふっ、何かあったら俺に言えよ。すぐ助けに行くから。」
囁きかける新
暖かい、凍りついた時間が、心が、溶かされていく
ピコーン
新からLINEが届く
「ちょっと掃除で遅れる。」
「わかった、待ってる。」
明日には戻れる、新と学校に行ける
「あら、ずいぶん嬉しそうね。」
幸せな時間が一瞬にして凍りつく
「朝比奈さん…どうして?」
「こーんな街じゃ大きい病院少ないし、あんだけの怪我させたんだもの、探し出すなんて余裕だわっ。てか、まだ水菜君を縛ってんの?図々しい女ね!まぁ、あなたが学校に来なくなってから私は猛アタックしてるからそのうち彼もきっと振り向いてくれる、あんたを捨ててね!」
話し合って来たんじゃ無いの?
不安に押しつぶされそうな私
「おい。」
低い声が響く
「あっ、水菜君!ね、こんな女捨てて私にしなさいよぉー。」
今まで聞いたこと無いくらい甘ったるい声で話す
「はぁ?前も言ったけど、俺はここしか見ねぇ、テメェは邪魔なんだよ、帰れ!」
「えっ、何でよ!私の方が絶対「俺はここが一番好きだ、ここを苦しめるなら女でも許さねぇから。」」
ガンッ
新が壁を殴る
「早く帰れ!」
朝比奈さんを睨んだまま言う新
「うぅっ…嫌よ!私がそんな…うっ…そんな女に劣るなんて!絶対嫌よ!」
泣きじゃくり、新にしがみつく朝比奈さん
「触んな、俺に触れていいのはここだけだ、離れろ。」
朝比奈さんを引っぺがし、私の方へ寄る新
「ここ、大丈夫?なんかされた?」
さっきのどす黒い憎悪と殺気に包まれた声じゃなく、いつもの優しい新の声だった
「大丈夫だよ、殴られたりしてないから。」
そう言いつつ、小刻みに震える私
「ここ、震えてる。」
ぎゅっと私を抱きしめる新
「怖かった、また蹴ったりされるかもしれなかったと思うと。怖くて。」
泣き出しそう
「ふっ、何かあったら俺に言えよ。すぐ助けに行くから。」
囁きかける新
暖かい、凍りついた時間が、心が、溶かされていく