キスラバーズ
放課後

「新、帰ろうか。」

「ん。」

あの後朝比奈さんがまた来て、話し合ってきてから新はなんかおかしい

「新、朝比奈さんとなに話したの?」

「別に、何もないよ。」

やっぱりおかしい

「私には言えないの?」

「…言うほどの事じゃないから。」

「そう。」

重いとか思われたくないから、私が折れた

「ここ。」

「ん?何、新。」

「ここはさ、俺以外に付き合ったことあるの?」

「どうしたの新?」

なんか、怖い…新を怖いと思ったの初めてかもしれない

「答えて、ここは俺以外に誰と付き合ったの?」

冷たく問い詰める新

「新、なんか怖いよ…どうしたの?」

震える私

「…ごめん、ここ。怖がらせたいわけじゃないんだ。朝比奈が…っ。」

「朝比奈さんが、何?私が浮気してるとか?」

あの人ならやりかねない

私は新の頭をつかみ、引き寄せる

「あのねぇ、あらた君。私そんなにひょいひょい、好きだよとか、可愛いなんて言えないからね?新だからキスとかするんだよ?かっこいいとかは言うけど、新だから言うんだかんね?一番近くで見てた新が何で気付かないのかなぁー?それから、私は新以外に付き合ったことなんて無いの!」

呆れ顔で言う私
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