キスラバーズ
初日と言う事もあり、軽い自己紹介で終わった

校門で美希を待っていると、水菜君がふらふらと歩いていた

「ん、如月さん。誰か待ってるの?」

「うん、友達を待っています。」

「なんで敬語?クラスメイトなんだから敬語止めない?」

「そうだね、水菜君。なんか、緊張しちゃってるのかな?」

「新でいいよ。俺も如月って呼んでいい?」

「うん、新君。よろしくね!私人見知りでさ、友達なかなか作れなくって困ってたんだ!」

高校初めての友達が男の子って複雑だな

「…やっぱ、面白いな。」

「ん?なに?」

よく聞き取れなかった

「なんでも無い、よろしく如月。」

「新君背高いねー、モテるでしょ?」

「いや、別に。そこまでじゃ無い。」

素っ気ないなぁ、って私の質問のセンスがないだけか

「絶対モテるね、その長い髪をなんとかすれば!」

私は彼の前髪をかき分け、ピンで止めた

「っ!かっこいい!」

思わず私の口から漏れた言葉

< 3 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop