キスラバーズ
「ぷっ…クックック…なにそれ。」

突然吹き出す新君

「え?あ、ごめん!戻すね!」

私が戻そうと手を伸ばすと

「いや、いいよ、邪魔だったし。んじゃまた明日。」

新君は優しく微笑み、帰って行った

「ここ?ここ?どうしたの?ぼーっとしてさ。」

ハッとして美希ちゃんに気づいた

私ってばずっと新君を見てるし

「あらあら?ここちゃんまさか…恋?しちゃってるのかなぁー?」

茶化す美希ちゃん

「そ、そ、そんなことない!もん。」

「真っ赤っかなここちゃんかーわい!」

確かにほっぺが熱を持ってる気がするけど、初日だよ?無い無い!
いや、一目惚れと言う事もあるし、ん?

「ここちゃん、実は私も好きな人できたんだぁー!」

「誰?」

新君じゃありませんように!ってなんで思ってるんだろう?

「同じクラスの大神君!もうかっこいいの!」

大神?誰かな?まぁいいや

「良かったね、好きな人出来て。」

「うん、もうさぁ。ずっと見ていたいくらい好きなんだよね。」

ずっと見ていたい、か…
< 4 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop