Pioneerーあなたは私のパイオニアー
花火はフィナーレに突入しようとしている。
色とりどりの花火がいくつもいくつも開いていく様に、周り…もちろん私達も歓声を上げる。
そんな時、彼が私に囁いた。
「高村先生…好きだよ」
「…えっ」
あまりに突然過ぎて、間抜けな反応をしてしまった。荒木先生は続ける。
「初めて会った日の帰り、言ったけど…俺は、君の世界の色を変えてみせる。あの時は、そこまで本気じゃなかった…でも今は、心から言えるよ。好きだ」
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ。
彼の一語一語を聞くたび、胸がうるさい位に鳴る。それは、花火が打ち上がる時の音に似ている…。
「荒木先生…教えてください」
「ん?」
彼が優しげな瞳をこちらに向ける。
花火が全て夜空から消えた。微かに残像を残しながら…。
「荒木先生に『好き』って言われた時から、ドキドキしていて止まらないんです…!この気持ちの名前も、『好き』『恋している』なのかな…?」
彼をしっかりと見つめ返す。彼は微笑んだ。
「同じだったら、嬉しいな」
それから一瞬の間の後、
「…付き合ってください」
と言われた。
そして。
「はい」
私は静かに答えた。
色とりどりの花火がいくつもいくつも開いていく様に、周り…もちろん私達も歓声を上げる。
そんな時、彼が私に囁いた。
「高村先生…好きだよ」
「…えっ」
あまりに突然過ぎて、間抜けな反応をしてしまった。荒木先生は続ける。
「初めて会った日の帰り、言ったけど…俺は、君の世界の色を変えてみせる。あの時は、そこまで本気じゃなかった…でも今は、心から言えるよ。好きだ」
ドキ、ドキ、ドキ、ドキ。
彼の一語一語を聞くたび、胸がうるさい位に鳴る。それは、花火が打ち上がる時の音に似ている…。
「荒木先生…教えてください」
「ん?」
彼が優しげな瞳をこちらに向ける。
花火が全て夜空から消えた。微かに残像を残しながら…。
「荒木先生に『好き』って言われた時から、ドキドキしていて止まらないんです…!この気持ちの名前も、『好き』『恋している』なのかな…?」
彼をしっかりと見つめ返す。彼は微笑んだ。
「同じだったら、嬉しいな」
それから一瞬の間の後、
「…付き合ってください」
と言われた。
そして。
「はい」
私は静かに答えた。