Pioneerーあなたは私のパイオニアー
「きゃあっ!」
「うおおっ!?」
「え、ちょっとっ!!」
まず私が転び、その後ろにいた荒木先生が私に躓いた。さらに、3位で荒木先生の背後に迫っていた市原先生までもが転ぶ。
「「「いったー…」」」
「「美月、運動神経悪っ」」
「ふっ、二人で同じこと言わないでよ!」
私達の横を、残りの3人が追い抜いていく。
…とにかく、私がスピードを出し過ぎた故の事故だ。
ごめんなさい…。
心の中で2人にそう謝ってから、私はサッと立ち上がり、再び走り出した。
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