Pioneerｰあなたは私のパイオニアｰ

「武志…じゃなくて…荒木先生？どうしたの…？」
私が問いかけると、返事の代わりに突然のキスが返ってきた。
「…美月」
「んはぁ…ねぇちょっと本当にどうしたの？」
「いや…最近全然してなかったじゃん。一緒にもいられてなかったし、さ」
「でも…だからってこんな所で…/////」
茹でダコ状態になっていると、ガラリと前の扉が開いた。
「おはようございます…あ！美月と荒木先生！」
「私達、邪魔しちゃったかな…？」
やって来たのは、優子と梨川先生である。
「お、おはようございます…市原先生、梨川先生」
「…どうして、二人が一緒に来たんですか…？」
あまりにも結びつかない二人なのだ。
なぜ二人でやって来たのか…謎である。
「駅前で誰かにぶつかっちゃってさ〜」
「そしたらね、相手が優子ちゃんだったの」
「だから、一緒に来た〜（笑）」
そういう理由か。
優子のことだ、どうせ彼氏とLINEでもしながら歩いていたのだろう。

…おい、優子。
最近二人きりになれていなかった私達よりラブラブじゃないか。
ま、この二人は同棲までしているから当然なのか…。