熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
「…!」
その瞬間、さすがに内心ムッときたけど、彼女はあたしが絶対に勝てない相手だ。応戦する気にもならない。
「はいはい。心配しなくても、みさきちゃんが馬の後ろ足の役をやることなんてゼッタイにないよ」
「よかった♪ ウフッ♪」
でも、その自信満々で余裕しゃくしゃくな笑顔が超ムカついた。…ってゆーか、殺意すらいだいた。
「俺、お前の芝居はじめて見たけど、舞台に立つと、お前、全然別人みたいになるのな」
「ありがと。褒めことばとして受け取っとくよ。そーいえば最近、比嘉くんとなぎさちゃん、なにげにツーショットが多くない? まさかと思うけど、2人は付き合ってるワケ?」
いきなりのクエスチョンだった。
「えっ!」×2
あたしと航平くんの声がハモった。まさか、こんな場面で彼女に訊かれるなんて思ってもみなかったから、あたしはもちろん、彼も完全に無防備状態だったんだと思う。
「付き合ってるってゆーか…、その…あたしたち共通の趣味を通じて友達になったんだよ。ね? そーだよね?」
冷や汗かきながら作り笑顔のあたし。
その瞬間、さすがに内心ムッときたけど、彼女はあたしが絶対に勝てない相手だ。応戦する気にもならない。
「はいはい。心配しなくても、みさきちゃんが馬の後ろ足の役をやることなんてゼッタイにないよ」
「よかった♪ ウフッ♪」
でも、その自信満々で余裕しゃくしゃくな笑顔が超ムカついた。…ってゆーか、殺意すらいだいた。
「俺、お前の芝居はじめて見たけど、舞台に立つと、お前、全然別人みたいになるのな」
「ありがと。褒めことばとして受け取っとくよ。そーいえば最近、比嘉くんとなぎさちゃん、なにげにツーショットが多くない? まさかと思うけど、2人は付き合ってるワケ?」
いきなりのクエスチョンだった。
「えっ!」×2
あたしと航平くんの声がハモった。まさか、こんな場面で彼女に訊かれるなんて思ってもみなかったから、あたしはもちろん、彼も完全に無防備状態だったんだと思う。
「付き合ってるってゆーか…、その…あたしたち共通の趣味を通じて友達になったんだよ。ね? そーだよね?」
冷や汗かきながら作り笑顔のあたし。