熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
「あたし、このドレスすごく好きだったし、でも演劇部の活動は今日で最後で、もう着れないと思うと淋しくて…、だから打ち上げの後、ひとりで部室に残って最後の見納めのつもりでドレス姿になってたんだけど、そこに突然アイツがやってきて言ったんだ…“お前が好きだ、付き合ってほしい”って……」
「え…? お前が…好き…? 付き合って…ほしい…?」
あたしが、ひと言ひと言を確認するように訊くと、彼女は黙ってうなずいた。
そんなっ。航平くん…みさきちゃんのことが好きだったの……!?
「だけど、みさきは断ったよ…」
「えっ、断った、って…!?」
「だって、実はみさき、夏休みの登校日のとき、アイツにコクってフラれてたし…」
「そうなんだ…!?」
あの日、そんなことがあったんだ。…ってことは2学期の始業式の日にコクったあたしよりタイミング的には早かったってことか。
「そのときはみさき、そーとー凹んだけど、でも今度は立場が逆になったんだと思う」
「立場が逆、って…?」
「アイツのほうがあたしを好きになった、ってことだよ」
「え…? お前が…好き…? 付き合って…ほしい…?」
あたしが、ひと言ひと言を確認するように訊くと、彼女は黙ってうなずいた。
そんなっ。航平くん…みさきちゃんのことが好きだったの……!?
「だけど、みさきは断ったよ…」
「えっ、断った、って…!?」
「だって、実はみさき、夏休みの登校日のとき、アイツにコクってフラれてたし…」
「そうなんだ…!?」
あの日、そんなことがあったんだ。…ってことは2学期の始業式の日にコクったあたしよりタイミング的には早かったってことか。
「そのときはみさき、そーとー凹んだけど、でも今度は立場が逆になったんだと思う」
「立場が逆、って…?」
「アイツのほうがあたしを好きになった、ってことだよ」