熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
第9話「おバカのプライド」
翌日、あたしは気分が悪いと言って学校を休んだ。
熱もないのに、母さんが休ませてくれたのは、あたしがあんまりつらそうな顔をしていたせいであり、また今日が“九月祭”だから休んだところで学校の勉強は遅れないと思ったせいでもある。
きっと、みさきちゃんも今日は学校を休むんだろうと思って電話をしてみると、意外にも今日も学校に行くと言った。家でじっとしていると、イヤでも昨日のことを思い出してしまうから、学校でみんなとワイワイやっていたほうが気が紛れるということだった。
理由はともあれ、昨日あんなことがあったばかりなのに、学校に行けるみさきちゃんって強いな…とあたしは感心した。
父さんを仕事に送り出したあと、母さんも仕事に出掛けて行き、その結果、親が共働きでひとりっ子のあたしは、親が帰ってくるまで家で一日ひとりでいることになった。
頭からフトンをかぶってベッドに潜って、眠っては起きて、また眠っては起きてを繰り返しながら、どれくらいの時間が経った頃だろうか? あまりの空腹感に耐えかねたあたしは、ようやくベッドから出てカップめんを食べた。午後4時過ぎのお昼ごはんだった。
これだけ気持ちが沈んでいるのに、そんな状況下でも、おなかがすいてしまう自分のことを情けなく思いながらも、ラーメンのお汁一滴残さずに完食してしまったあたしは、部屋に戻ってパソコンの電源をONにした。
熱もないのに、母さんが休ませてくれたのは、あたしがあんまりつらそうな顔をしていたせいであり、また今日が“九月祭”だから休んだところで学校の勉強は遅れないと思ったせいでもある。
きっと、みさきちゃんも今日は学校を休むんだろうと思って電話をしてみると、意外にも今日も学校に行くと言った。家でじっとしていると、イヤでも昨日のことを思い出してしまうから、学校でみんなとワイワイやっていたほうが気が紛れるということだった。
理由はともあれ、昨日あんなことがあったばかりなのに、学校に行けるみさきちゃんって強いな…とあたしは感心した。
父さんを仕事に送り出したあと、母さんも仕事に出掛けて行き、その結果、親が共働きでひとりっ子のあたしは、親が帰ってくるまで家で一日ひとりでいることになった。
頭からフトンをかぶってベッドに潜って、眠っては起きて、また眠っては起きてを繰り返しながら、どれくらいの時間が経った頃だろうか? あまりの空腹感に耐えかねたあたしは、ようやくベッドから出てカップめんを食べた。午後4時過ぎのお昼ごはんだった。
これだけ気持ちが沈んでいるのに、そんな状況下でも、おなかがすいてしまう自分のことを情けなく思いながらも、ラーメンのお汁一滴残さずに完食してしまったあたしは、部屋に戻ってパソコンの電源をONにした。