熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
第2話「芸能人にならなかった男」
休み明けの月曜日、台風は予想された進路をはずれ、中国のほうに行ってしまい、あたしはいつもどおりフツーに、お向かいさんのみさきちゃんと一緒に登校した。
だけど心の中はフツーじゃなかった。
オトナの関係をもった美帆とジョージ先生がどんな顔をして学校にくるのか、それが気になってしかたがなかったからだ。
登校中のみさきちゃんとのおしゃべりの内容も当然、美帆と先生のことばかりだった。
あたしら2人が3年C組の教室に入ると…、
「オハヨー♪」
…と、放送部員であり、うちのクラスの女子で一番おしゃべりな真境名(マジキナ)なみが、いつもと同じくったくのない笑顔で迎えてくれた。
あたしは「おはよう」と答えながらも、目は美帆を探していた。
でも彼女の姿は、教室内にも、ベランダにもなかった。
あんなことがあったあとだし、もしかして今日は休むつもり…?
うちのクラスの何人の女子が、あのことを知っているのか、あたしは知らない。
だけど、あのことを知っている女子のみんなが、今や遅しと美帆が来るのを待ち詫びていたのはまちがいないだろう。
だけど心の中はフツーじゃなかった。
オトナの関係をもった美帆とジョージ先生がどんな顔をして学校にくるのか、それが気になってしかたがなかったからだ。
登校中のみさきちゃんとのおしゃべりの内容も当然、美帆と先生のことばかりだった。
あたしら2人が3年C組の教室に入ると…、
「オハヨー♪」
…と、放送部員であり、うちのクラスの女子で一番おしゃべりな真境名(マジキナ)なみが、いつもと同じくったくのない笑顔で迎えてくれた。
あたしは「おはよう」と答えながらも、目は美帆を探していた。
でも彼女の姿は、教室内にも、ベランダにもなかった。
あんなことがあったあとだし、もしかして今日は休むつもり…?
うちのクラスの何人の女子が、あのことを知っているのか、あたしは知らない。
だけど、あのことを知っている女子のみんなが、今や遅しと美帆が来るのを待ち詫びていたのはまちがいないだろう。