熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
真夏の頃に比べると、海から吹いてくる潮風も涼やかで、髪とワンピースのすそを揺らす風がとてもやさしく感じられた。
「そっかぁ?なんか、沖縄のヒトって、ヒマさえありゃ、海で泳いでるみたいなイメージあるけどな」
9月といえば全国的にはもう秋のイメージがあるけど、沖縄ではまだ海水浴ができるし、大勢の人たちで混雑する7、8月の夏休みシーズンを避けて、わざとこの時期に海水浴にくる観光客もいるくらいだった。
「小学生の頃は家族でキャンプとかしたこともあるけど、中学生になってからは、夏休みも塾の夏期講習とかあったし、ホントすごく久しぶりだよ」
いや、たとえ塾の夏期講習なんてなくても、あたしは海になんて…いや、プールにも行かなかったと思う。理由はいうまでもなく大きすぎる胸を見られるのがイヤだったからだ。
「そっか。海が久しぶりってことなら、おぼれねぇように、泳ぐ前はしっかり準備体操しなくちゃな♪」
そう言っていたずらっぽく笑う彼。
「やだっ、恥ずかしいよっ」
そう言って彼の肩を叩いたあたし。
でも、本当に恥ずかしいのはこれからだ。
15分後――――