熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~

…ってゆーか、あたしの野望なんだ。ウワッハッハッハッ!(両手を腰に当てて高笑いしているつもり)


「どーいう作品を書かれてるんですか?」

「先生と同じ、純愛モノですっ」

「へぇ。じゃあ、今度の“ケータイ小説大賞”に是非応募してみてくださいね♪」

「ハイ。ゼッタイ応募しますっ。今日、先生にお会いできて、先生のオーラに触発されたおかげで、スッゴクいいおハナシが書けそうですっ」

「あなたの作品が読めるのを楽しみに待ってるわ♪」

「ありがとうございますっ」

あ~っ、あたし、いま、神さまとお話してるんだ~っ♪♪

なんか、熱いものが胸の奥にどんどん湧き上がってくるみたいだった。


「あっ…あの…先生、あたしと…、握手していただけませんか?」


自分で言って、自分で驚いた。いつも臆病で、意気地なしのあたしが、こんな大胆なことを言えるなんて。

「いいですよ、はい♪」


< 50 / 200 >

この作品をシェア

pagetop