熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
…ってゆーか、あたしの野望なんだ。ウワッハッハッハッ!(両手を腰に当てて高笑いしているつもり)
「どーいう作品を書かれてるんですか?」
「先生と同じ、純愛モノですっ」
「へぇ。じゃあ、今度の“ケータイ小説大賞”に是非応募してみてくださいね♪」
「ハイ。ゼッタイ応募しますっ。今日、先生にお会いできて、先生のオーラに触発されたおかげで、スッゴクいいおハナシが書けそうですっ」
「あなたの作品が読めるのを楽しみに待ってるわ♪」
「ありがとうございますっ」
あ~っ、あたし、いま、神さまとお話してるんだ~っ♪♪
なんか、熱いものが胸の奥にどんどん湧き上がってくるみたいだった。
「あっ…あの…先生、あたしと…、握手していただけませんか?」
自分で言って、自分で驚いた。いつも臆病で、意気地なしのあたしが、こんな大胆なことを言えるなんて。
「いいですよ、はい♪」