熱恋~やさしい海は熱砂の彼方~
あるとき、パッと頭の中にすごくいいシーンが浮かんできて、あぁ、これを小説に書きたい!…と思うんだけど、いざ書こうとすると全然指が動かなくて。
つまり、途中の好きなシーンだけは思い浮かぶんだけど、そこにいくまでのおハナシの全体の流れってヤツが、全然あたしには書けないんだ。
前に「やるゾ!」って一大決心をして、一生懸命がんばって、どうにか無理やりにでも、最後までおハナシを書き上げようとしたこともあったんだけど、12ページ過ぎたところでもうリタイヤ。
我ながら何て情けないだろうとは思うけど、書けないんだからしかたがない。
たぶん構成力がないとゆうか、物事の全体を見渡すことができないんだと思う。
あたしがメールで、実はちゃんと小説が書けないということをカミングアウトすると、彼から電話がかかってきたから、あたしは詳しく事情を話して聞かせた。
「…だから、あたし、最後までお話しが書けなくて、途中の自分の好きなシーンだけ書いて喜んでたんだ。ごめん…がっかりした?」
「いや、別に失望なんかしてねぇよ。まぁ、第1話から読めるかと思ってたから、いきなしクライマックスシーンで面食らったのは事実だけどな。フフッ」
電話の向こうから聞こえる笑い声がやさしすぎて、今のあたしには逆に辛かった。
つまり、途中の好きなシーンだけは思い浮かぶんだけど、そこにいくまでのおハナシの全体の流れってヤツが、全然あたしには書けないんだ。
前に「やるゾ!」って一大決心をして、一生懸命がんばって、どうにか無理やりにでも、最後までおハナシを書き上げようとしたこともあったんだけど、12ページ過ぎたところでもうリタイヤ。
我ながら何て情けないだろうとは思うけど、書けないんだからしかたがない。
たぶん構成力がないとゆうか、物事の全体を見渡すことができないんだと思う。
あたしがメールで、実はちゃんと小説が書けないということをカミングアウトすると、彼から電話がかかってきたから、あたしは詳しく事情を話して聞かせた。
「…だから、あたし、最後までお話しが書けなくて、途中の自分の好きなシーンだけ書いて喜んでたんだ。ごめん…がっかりした?」
「いや、別に失望なんかしてねぇよ。まぁ、第1話から読めるかと思ってたから、いきなしクライマックスシーンで面食らったのは事実だけどな。フフッ」
電話の向こうから聞こえる笑い声がやさしすぎて、今のあたしには逆に辛かった。