特別なのは私だけ
「あー。やっぱりマミちゃんに心配かけてたんだよな。」
急に自分が情けなくなった。
いつもマミちゃんに頼りっぱなし。しっかりしなきゃ!

「アヤ?一人でなにしてるの??」
前から聞こえた聞き覚えのある声。

「シンくん…」
隣にはシンくんとてを繋いでいた女の子。そして今日もまた手を繋いでる。

「お前今日学校ギリギリだったろ?寝坊か?」
いつもと変わらないシンくん。

「そ、そう!なに?なに?シンくん彼女さん?」
作り笑顔で平然を装う。
早くここからいなくなりたい。聞きたくない、聞きたくない。

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