特別なのは私だけ

会わない時間

シンくんに会わないようにして1週間が経った。
もちろん完全に会わないなんて無理で…何回も会ってしまう。
彼女といるのも見てしまう。
だけど挨拶程度しかしていない。
タクミにはあれから会ってない。
イライラしてたといえ言い過ぎたかな…
でもシンくんは見かけるのに…
タクミ学校来てるのかな。
少し心配になってタクミの教室に行ってみた。

「あれ？アヤ？なにしてんの？」
後ろからタクミに声をかけられる

「え？？た、タクミ！いや…学校きてるならいい。」
急だったからそっけなくなってしまう
この前のことあやまらないと…
イライラしてたからきつい言い方したって。

「あー。アヤちょっと今日一緒に帰らない？」

「え？うん。じゃあ放課後！！」
あ…またそっけなくしてしまった。
ちゃんと放課後謝ろう。

「おう。放課後な！」
なぜかタクミの顔が嬉しそうに見えて自分の顔が熱くなってるのが分かった。