特別なのは私だけ
「アヤ落ち着いた?」
マミちゃんが心配そうにかおをのぞきこんでくる。

「マミちゃんごめんね。こんなとこで…」

「なにいってるのよ!そんなのきにしなくていいの!!」
そういってマミちゃんがまたぎゅっと抱きしめてくれた。

「大丈夫。落ち着いた!!」
私は笑いながらマミちゃんにいった。

「でもさ…シンくんひどくない?アヤが好きなの知ってて彼女のこと秘密にしとくとか!」
ちょっと怒ったようにマミちゃんがいう。

「いやいや!だって私ふられてるし。シンくんだって好きな人くらいいるよ。」
私は精一杯笑って見せた。

「そうだけど…」
納得いかないようなマミちゃん

「大丈夫!これできっぱり諦められるよ!ってか、この話終わり!さぁ!ドーナツ食べよ。」
私は笑いながらドーナツを食べた。
「おいしー!」
なるべく自然にシンくんの話を終わらせようとした。

マミちゃんも心配してくれたけどそのあとはいつものように楽しく過ごせたと思う。
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