▼私の覚悟、そして未来
4. 弁護士
次の日、
突然知らない番号から1本の着信。
だいたい蓮 関係だと予想がつく。
「あのぅ.....野崎絵里奈さんですか?」
「えっ あっ そうですけど.........」
「私、弁護士の斉藤と申します。」
「この度、黒川蓮くんの、
国選弁護人になることになりました。」
だいたいの予想は的中した。
警察の次は、弁護士か..............
なんか少し、こわいな..............
大丈夫かな.................
また何かまかされるのに違いないと
とても不安な気持ちになった。
しかし、
斉藤さんの丁寧な口調や話し方から
すぐに温厚な人物だということが把握でき、
その瞬間に先ほどの不安な気持ちは消え去り、
「この人ならきっと大丈夫かな……」
と、安心することができた。
こうやってすぐに安心してしまうのは
私の悪い癖かもしれない。
まあでも結果的に、斉藤さんは信頼できる
とてもいい人だったので良かった。