▼私の覚悟、そして未来
20:00を過ぎていたので、
2人は居酒屋を出た。
出勤か.................
微妙な気持ちのまま
店に戻り、ドレスに着替え、
髪をセットし、化粧直しをする。
全くやる気がなかったが
適当に営業したら
常連のお客さんが来てくれた。
「絵里奈、今日なんとなく元気ないね。」
客は私のことを何もかも
わかったかのように上からものを言う。
「いや別に.............」
実際、私のことなんて何にも知らないくせに…………
客の言うことは右から左に受け流して
その日の仕事は終えた。
受け流すのは慣れているので何とも思わない。
それから私はだんだんと
気持ちが不安定になっていった。
少年院と聞いた直後は、
冷静だったのに................
ただ、強がっていただけだったんだ。