▼私の覚悟、そして未来
私の予想通り、
「休むと店はまわらないし
やっていけないのわかるでしょ。
週1でもいいから出てほしい。
本当にあなたがいないと困る。」
辻本店長には、そう必死に説得された。
このラウンジは
こんな私でも輝けることができて
周りに頼りにされ、必死に頑張れる
とても大切な私の居場所だった。
そこを自ら離れるというのは
とても寂しいことだった。
蓮が理由で休むことにしたわけでは
なかったのだが、辻本は、
「蓮のことで思い詰めていない?」
「何かあったらいつでも言ってな」
と、さりげなく言ってくれて、
その気遣いに、その優しさに、
やっぱりここを離れたくない
頑張りたいという
気持ちが一瞬、頭によぎったが、
現実問題、私の体がついていかない。
勉強だってしなければいけないのに、
体を壊してしまったら元も子もない。