▼私の覚悟、そして未来
誘ってくれたのは、
絵里奈の親友、「奈美」
同じ大学で知り合った友達だ。
奈美は蓮が少年院に
行ってしまったことや
私が飲み屋でバイトをしていること
本当に何から何まで話せる
唯一の存在。
「新しい男を探して。」
「絵里奈に幸せになってほしい。」
それが奈美の考え。
「奈美、私、蓮のこと待つって決めたよ。」
「ふーん。それならそれでいいんじゃない。」
奈美は考えをしっかり持っていて
私にいろいろ助言やアドバイスを
くれるが、私の言うことは否定しない。
だから、好き。
「この前まで、私もう蓮のこと
考えないように逃げたりしてて、
気持ちブレブレやったけどね。」
「まあ、私は他の男へ行けばと思うけど、
絵里奈が思うようにしたらいいと思う。」
「うん............奈美、
いつも聞いてくれてありがとうね。
奈美にしか話せないことだからさ。」
女の子特有の意味のない共感もなく
男の人みたいにすべて自分が正しい
みたいな言い方をされることもなく、
自分の気持ちと向き合いながら、
奈美との楽しい時間を過ごした。
そして帰り道にふと、思った。
もうすぐ、クリスマスか............................