▼私の覚悟、そして未来
まさかこんなにすぐに話せるなんて
思っても見なかったので
慌てた私は何度もお母さんに確かめる。
「ちょ、わたし大丈夫ですかね?」
「え、あ、あの、本当に大丈夫ですか?」
「け、敬語で話されたらどうしよう」
焦った私の口からは意味の分からない言葉が
次から次へとポンポン出てくる。
そんな私の言葉を遮るように
蓮のお母さんは答えた。
「蓮も絵里奈ちゃんと話したいって
言ってるし、大丈夫だよ~!」
えっ 本当かよ……
「あ………」
私が口を開こうとした瞬間
電話の向こうから懐かしい声が聞こえた。
「もしもし……」
蓮の声だ………
1年ぶりの蓮との会話が始まる。