だって、友達だから。
薄い唇。いわゆる、美人、というやつだ。

その子の後ろでは、いじめっ子たちが、くやしそうに立っている。


「うわ、ここ、寒っ・・・。可哀想に。早く、出なよ!」

手をぐいっと掴まれ、出される。ホントに、誰?


その日は、その子のガードのおかげで何もされなかった。

でも、名前も分からない。

また、会えるかな・・・。

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