だって、友達だから。
思わず、口を押さえる。こんなこと、こんなことって・・・!

「ねーねー、いつも地味なアンタの筆箱、デコってあげたよ☆

...イマドキでしょ?」


その筆箱には、ブス、死ね、ゴキブリ、キモイ、と黒い油性ペンで書かれている。

「ありがとうは?」

頭を踏みつけられながら、弱々しく答える。

「あ・・・りがと・・・う」

ソイツらは、ニッコリと笑った。
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