だって、友達だから。
本音だった。

こんな取り柄もないやつ、放っておいてもいいはずなのだ。

また、チカチカとケータイが光った。


『だって、友達だから。』

たった1文だったけど、私には良い薬だった。

思わず涙が溢れた。

今まで封印していた、優しくて、熱い、熱い涙だった。
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