トリアングル
「今日は新学期だから、部活の朝練はないんだ」
彼はサッカー部。春休みに入ってからはほとんど毎日部活の練習に学校に行っていた。
「そう、じゃあ一緒に行こう」
そろって歩き出す。
約3分後、私たちの乗るべき電車がやってきた。これからおよそ15分、乗り換えなしで乗り続ける。
「今年も同じクラスかな?」
席に着くと同時に、私は隣に座る泉くんに尋ねた。
「どうだろ。俺はわからない」
「けど、もし同じクラスになったら、12年間一緒ってことになるよね」
ほとんどひとり言のようにつぶやいた。
「さすがにもう無理じゃない?」
無理、とは言い切れない。けど、同じになる確率は少ない。
「私は今年も泉くんと一緒のクラスが良いな」
微笑んで言ったら、
「……俺もそう思う」
って、少し小さめの声が返ってきた。
彼はサッカー部。春休みに入ってからはほとんど毎日部活の練習に学校に行っていた。
「そう、じゃあ一緒に行こう」
そろって歩き出す。
約3分後、私たちの乗るべき電車がやってきた。これからおよそ15分、乗り換えなしで乗り続ける。
「今年も同じクラスかな?」
席に着くと同時に、私は隣に座る泉くんに尋ねた。
「どうだろ。俺はわからない」
「けど、もし同じクラスになったら、12年間一緒ってことになるよね」
ほとんどひとり言のようにつぶやいた。
「さすがにもう無理じゃない?」
無理、とは言い切れない。けど、同じになる確率は少ない。
「私は今年も泉くんと一緒のクラスが良いな」
微笑んで言ったら、
「……俺もそう思う」
って、少し小さめの声が返ってきた。