ワガママセンセイ
 廊下の奥の灯りを頼りに、真っ暗な廊下を歩いていく。


「岸さん」


「ん?」


 隣にいる西沢君が声をかけた。


「……あの…」


「何?」


「…………いえ。何でもないです」


「えっ!?何それ!」


 名前を呼ばれたのに何でもないって、逆に気になっちゃうじゃん!


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