ワガママセンセイ
 荷物を持って、私は保健室を出る。


 あと五分でホームルームは始まってしまうけれど、保健室から教室は近いからゆっくりでも全然行ける。


「ラッキーラッキー」


 怪我をしてしまうのは、バスケをしているあたしには痛いことだけれど、こうして橋本先生から包帯を巻き直してもらえるのなら、幸も不幸もプラマイゼロ…いや、プラマイプラスかな。


 おかげで今日も一日、頑張れそうな気がするね!


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