ケンショウ学級
「……いったい何が起きたって言うんだよォ!!」
監獄生活6日目。
僕は息を引き取った亮二の亡骸を抱いて叫んでいた。僕は昨夜の亮二との約束を、あの言葉を伝えてあげることもできずに、いまこうして叫ぶ以外に何もできなかった。
泣き崩れる原田さん、櫻田くんとアキラの鮮血でフリースペースは真っ赤に染め上げられていく。
「こんなの、こんなの誰も望んでいなかった!どうして僕らがこんなめにあわなければならないんだ!
答えろよ!!なぁ!!」
映らないモニター越し、でも確実に僕らのことをみてるアイツに対して僕は必死で叫んでいた。声を枯らしてもただ叫び続けたんだ。