ケンショウ学級

「さぁ皆さんこれでケンショウが終わりましたね。

やはりイワン・パブロフの実験は正しいものであり、今回のような状況において人間にも古典的条件付けは成り立つことが分かりました」

嬉々とした声。

いったいこの男は何に喜びを感じているのだろう。

「さて、ケンショウもできたので一時間目を終了したいところなのですが…………

今回、実験に協力頂いた卑しいワンちゃんに顔を見せてもらいましょうか」

卑しい?なんでこのタイミングでそんな言い方をしたんだ。

「さぁ、ワンちゃんのアイマスクをオープン!」

鎖でつながれた男の目隠しがひとりでに床に落ちていく。

僕らの誰もがその男の正体を知り、驚愕した。

「…………え、なんで」

「なにこれ?どういうこと?」


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