ケンショウ学級
三時間目:ミルグラムの服従実験

『ミルグラムの服従実験』

これは権威者による圧力の効果を調べる為に用いられた実験であり、当時その結果は数多くの心理学者達の予想に反し人々を震撼させるものであった。


実験概要

・被験者達は二人一組となり生徒役と先生役に分かれる

・これから先生が連続して問題を呈示していくので、生徒役はその問題に答えていく
よう指示が出される

・一組に対して一つの部屋が与えられー生徒役は椅子に座り手足を拘束される。

○生徒役は不正解になると椅子に電気が流れる罰を受ける。この罰は不正解毎に15ボルトの電圧が加算されていく

○先生役は別室にて問題を出題し、生徒役が不正解の場合には罰である電気を流す装置を操作する

○先生役には生徒に与える最も低い電圧である45ボルトの電気ショックを体験してもらう

○電気ショックという罰を避けるために、問題の正当率が上がるのかどうかを検証するための実験であると両者に伝え実験を始める



・実際には○にあった概要は虚偽のものであり、生徒役は協力者。本当の被験者は電気ショックを操作する先生役であった

・不正解の時の罰である電気ショックは実際には流されておらず生徒役である協力者は電気を受けたようなリアクションを取る

・電気ショックの電圧計には「激しい痛みを感じる」、「意識を失う」、「命を失う可能性がある」と表記されており、どの程度の電圧によって生徒役の身体に害があるのかが分かる状態にある

・電圧が上昇するにつれ命乞いや、実験の中止を訴える生徒役に対して、先生役が実験の中止を受け入れようとすると「学者」という権威のある者が実験の継続を命じる

(ただし学者による継続命令を先生役が断ると実験は中止される)






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