無口なお姫様



「…ごめん切るよ」



あたしは電話をきった




もうこれ以上矢沢海斗にかかわっちゃいけない


あたしなんかにかかわってもいーことなんてないんだから




「絵美華来なさい」



うちの母親だ



「…」



あたしは黙ったまま



「来なさいっていってるのが聞こえないの?」




あたしは母親についていった




うちはこんな感じだ




いつも自己中心的



あたしなんかホントは気にしてすらない



自分達が必要なときだけあたしを利用する



最低な親




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