夜明けの恋人。

「そん時、俺が母さんのそばを離れなければ良かったんだ…」


「東雲…」


「そしたら…っ!
母さんは…自殺なんてっ…」



ギュッー


あたしは力を込めて東雲を抱きしめた


「東雲は悪くなんかないっ!」


東雲が少しでも楽になるようにって
そんな非力かもしれない力も込めて

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