夜明けの恋人。
色のある世界


「おい、夜見。」



あ、この声…



「東雲?どうしたの?」



私は昨日、東雲を信じるって決めた


目が見えなくなってから
感じるようになった

まわりが私を煙たがるのを…


目が見えない恐怖…
それに加えて必要とされない虚しさ…


そして…
“あの事件”…


「おい、夜見!ちんたら歩いてんじゃねーよ。」


うっ…

でも…今日はいつもより荷物が重くて…


「ごめん…」





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