夜明けの恋人。
「愛想ないな〜!夜見さん…

匡くんもさぁ!
夜見さんなんかより私と食べたほうが楽し〜よぉ?」



心底うざいわ…

桂木 千尋…


「てめぇ、いい加減黙れよ。
これ以上夜見のこと悪く言ったら容赦しねぇぞ…?」


いつもより低くて
機嫌の悪そうな声


でもあたしのために
怒ってくれて、不謹慎だけど

嬉しいって思ってる自分がいる


「東雲、もういいよ
ありがとね」


東雲はなにも言わずに、
ただあたしの頭をくしゃっと撫でた

東雲の表情は見れないけど、
きっと優しい顔をしてるんだなってわかる


だってあたしの頭を撫でる東雲の手が

すっごくあったかくて優しかったから


あぁ、やっぱり大好きだな

東雲のこと



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