夜明けの恋人。
ガラガラッーー


俺は勢いよく扉を開けた


「夜見!!!」


そして夜見に駆け寄る


「夜見っ…!俺だ…
ごめんっ…!ごめんなっ…!」


目は合わないが、
俺の方を向いている夜見の頭には

真っ白な包帯が分厚く巻いてある


「ごめんっ…夜見…」


謝っても謝りきれない…



俺は傷つけたんだ


誰よりも強くて、 そして
誰よりも儚い、夜見を…



自分の好きな女を…


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