夜明けの恋人。
「お嬢ちゃん、止血するよ。」


なにか、巻いてくれてる…?

あれ、痛みが少し和らいだ…



「あり…っが…どぅ」


「あぁ。」


「おとっさ…と…おか…あ…さ」


「お嬢ちゃんの両親だな?」


「う…ん…」


「探してくる。もう少しで救助が来るからそれまで待っててな。」


「うっ…ん…」
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