夜明けの恋人。
「東雲くん、だね…」


肩をポンとたたかれた


「茜の祖母です…ちょっといいかい?」


夜見の…

おばあちゃん…


「…はい」


虚しい気持ちを抑えきれない俺は

気が抜けたように

夜見のおばあちゃんに
連れられて病室を出た



「茜はね…記憶を失ったんだ。」


…は?


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