俺様社長と結婚なんてお断りです!~約束までの溺愛攻防戦~
「俺は羽衣子に追いつきたくて必死に走ってきたよ」
「へ⁉︎」
「さっき、彼女も言ってたじゃん。お前は俺より男前だって。羽衣子はさ、俺が迷ったとき、いつだって正しい道をあっさりと示してくれるんだよな。昔からずっとそう。 なんか敵わないっていうか‥‥どっか自分に自信が持てなくてこんな歳になるまで告白もできなかった」
らしくない情けない顔と声で、洸はそんなことを言った。
愛おしい。きゅんと胸が締め付けられるように、そんな感情がわきあがってくる。羽衣子はぎゅっと洸の背中を抱き締め返す。
「まぁ、たしかに外見は贔屓目にも中の下くらいだけど‥‥」
「ひどっ。贔屓目なら中の上くらい言ってよ!」
羽衣子の抗議に洸はクスリと笑った。
「総合点では、お前が世界一なんだよ。他の誰も代わりにはならない。だからさ、いい加減観念して、この指輪は薬指にはめてくんない?」
洸は羽衣子の首にかかったチェーンを慣れた手つきで外すと、指輪を手の中に転がした。
羽衣子は黙って、こくりと頷く。
「‥‥ネックレスにしてたの気づいてたんだ⁉︎」
「まぁな。見つけたときは、ちょっとほっとした。捨てられてたらさすがにきついわ」
洸は羽衣子の左手をとって、薬指にそっと指輪をはめた。そして、そのまま羽衣子の薬指にキスを落とす。
「きゃっーー」
羽衣子の小さな叫びを遮るように今度は唇に。甘い甘いキスが降り注ぐ。
「ベタ過ぎて絶対言わないって思ってたけど‥‥大好きだよ、羽衣子」
耳元でそんなささやきが聞こえた気がしたけど、羽衣子はもうなにがなんだかわからなかった。
「へ⁉︎」
「さっき、彼女も言ってたじゃん。お前は俺より男前だって。羽衣子はさ、俺が迷ったとき、いつだって正しい道をあっさりと示してくれるんだよな。昔からずっとそう。 なんか敵わないっていうか‥‥どっか自分に自信が持てなくてこんな歳になるまで告白もできなかった」
らしくない情けない顔と声で、洸はそんなことを言った。
愛おしい。きゅんと胸が締め付けられるように、そんな感情がわきあがってくる。羽衣子はぎゅっと洸の背中を抱き締め返す。
「まぁ、たしかに外見は贔屓目にも中の下くらいだけど‥‥」
「ひどっ。贔屓目なら中の上くらい言ってよ!」
羽衣子の抗議に洸はクスリと笑った。
「総合点では、お前が世界一なんだよ。他の誰も代わりにはならない。だからさ、いい加減観念して、この指輪は薬指にはめてくんない?」
洸は羽衣子の首にかかったチェーンを慣れた手つきで外すと、指輪を手の中に転がした。
羽衣子は黙って、こくりと頷く。
「‥‥ネックレスにしてたの気づいてたんだ⁉︎」
「まぁな。見つけたときは、ちょっとほっとした。捨てられてたらさすがにきついわ」
洸は羽衣子の左手をとって、薬指にそっと指輪をはめた。そして、そのまま羽衣子の薬指にキスを落とす。
「きゃっーー」
羽衣子の小さな叫びを遮るように今度は唇に。甘い甘いキスが降り注ぐ。
「ベタ過ぎて絶対言わないって思ってたけど‥‥大好きだよ、羽衣子」
耳元でそんなささやきが聞こえた気がしたけど、羽衣子はもうなにがなんだかわからなかった。