キミは空に輝く


(…そうだよね!付き合ったんだし、

抱きしめ合ったりなんて普通だよね…!?)


何て言っていいかわからず、


あたふたする私を見て、太耀君が笑う。


「六花ちゃん…可愛すぎ…。

ごめんね!焦りすぎた…!」


「わ、私こそごめん…!!」


私はほっとしたような、


寂しいような気持ちになる。


(全然嫌じゃない…!むしろ、私だって…。)


頭をかきながら後ろを向いた太耀君の


背中を見つめる。


そして、意を決して太耀君を呼んだ。


「太耀君…!」


突然呼ばれて驚いた太耀君が振り向くと、


私はその胸に勢いよく飛び込んだ。


「え…!?り、六花ちゃん…!?」


太耀君は驚きのあまりバランスを崩し、


私を抱きしめたまま雪の上に倒れ込んだ。


「太耀君ごめん…!!どこか痛くな…」


言い終わる前に、


私は太耀君に強く抱きしめられる。


お互いの心臓の音が重なり、


恥ずかしさでいっぱいになる。


けれど、それは次第に嬉しさに変わる。


「太耀君…。ありがとう…。」


「俺の方こそ、ありがとう。」


私達はお互いに照れながら、


ゆっくりと体を起こす、


そして再び目の前に広がる空を、


手を繋ぎながら見上げた。



―――


君と出会ってから、


私の世界は大きく変わったんだよ。


いつも明るくて、


私を元気づけてくれる。


いつも温かくて、


私の心を包んでくれる。




君は…



空に輝く私の太陽


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