イジワル御曹司と花嫁契約
車が到着したのは、都心の一等地にどんと構えるオシャレな雰囲気満載のインテリアショップだった。
大きなガラス張りの外観から店内を覗くと、白を基調としたシンプルで上品な色合いで纏められている。
見るからに、高そう。
若者受けするオシャレさというよりも、上質なものを好む本物志向の方たち向けの店だ。
車の中から店の外観を見ているだけなのに、もう気後れしている私に八重木さんが声を掛ける。
「わたくしは車の中で待っていますので、どうぞごゆっくりお買い物なさってください。荷物が多い場合は店内のスタッフに車で来ている旨をお伝えください。こちらまで運んでくださいます」
「え、でも私、何を選べばいいか……」
てっきり八重木さんも一緒に店内に入って選んでくれるものだと思っていた私はうろたえた。
「大丈夫です。選ぶのはとても簡単です。一番高いものを買えばいいのです」
八重木さんは運転席から後ろを向き、ニコリと微笑んだ。
大きなガラス張りの外観から店内を覗くと、白を基調としたシンプルで上品な色合いで纏められている。
見るからに、高そう。
若者受けするオシャレさというよりも、上質なものを好む本物志向の方たち向けの店だ。
車の中から店の外観を見ているだけなのに、もう気後れしている私に八重木さんが声を掛ける。
「わたくしは車の中で待っていますので、どうぞごゆっくりお買い物なさってください。荷物が多い場合は店内のスタッフに車で来ている旨をお伝えください。こちらまで運んでくださいます」
「え、でも私、何を選べばいいか……」
てっきり八重木さんも一緒に店内に入って選んでくれるものだと思っていた私はうろたえた。
「大丈夫です。選ぶのはとても簡単です。一番高いものを買えばいいのです」
八重木さんは運転席から後ろを向き、ニコリと微笑んだ。