イジワル御曹司と花嫁契約
「そこで、私から提案があります。手術を受けてみてはどうでしょうか?」
「手術?受けられるんですか?」
これまで脊椎がんは手術が非常に難しく再発性が高いと言われてきたので、手術は元からできないものだと思っていた。
驚いている様子の私に、先生は淡々と続ける。
「はい、残念ながらこちらの病院ではできないのですが、まったく新しい術式で成功を収めている病院があります。
他の抗がん剤が有効か試すのも手段としてありますが、冴木さんの場合年齢が若いのでがんの進行も早いのです。
一刻も早くがんを摘出した方が良いと思われます」
そんな方法があるなら最初から教えてくれ!と思った。
辛い抗がん剤治療に耐えて、病に有効な薬を試していくより手術した方がよっぽどいいじゃない!
「やります!その病院、紹介してください!」
身を乗り出す私に、先生は言いにくそうに顔を顰めた。
「そうですか。ですが一つ、問題があります」
「問題?」
「この手術方法は先進医療となるため、手術費用は高額です」
「え……」
身を乗り出したまま固まった。
「ど、どれくらい……?」
震える唇で、やっとのことで言葉を絞り出す。
「手術?受けられるんですか?」
これまで脊椎がんは手術が非常に難しく再発性が高いと言われてきたので、手術は元からできないものだと思っていた。
驚いている様子の私に、先生は淡々と続ける。
「はい、残念ながらこちらの病院ではできないのですが、まったく新しい術式で成功を収めている病院があります。
他の抗がん剤が有効か試すのも手段としてありますが、冴木さんの場合年齢が若いのでがんの進行も早いのです。
一刻も早くがんを摘出した方が良いと思われます」
そんな方法があるなら最初から教えてくれ!と思った。
辛い抗がん剤治療に耐えて、病に有効な薬を試していくより手術した方がよっぽどいいじゃない!
「やります!その病院、紹介してください!」
身を乗り出す私に、先生は言いにくそうに顔を顰めた。
「そうですか。ですが一つ、問題があります」
「問題?」
「この手術方法は先進医療となるため、手術費用は高額です」
「え……」
身を乗り出したまま固まった。
「ど、どれくらい……?」
震える唇で、やっとのことで言葉を絞り出す。