INFINITY〜貴方がくれた意味〜
校長室
とりあえず、校長室には顔を出さないとね。
コン。ガチャリ。
「おい、返事もして……」
あ、体が危険反応……。
「笑美ー!やっときてくれたか!寂しかったぞ!」
そういって飛びついてくる大人の男性。
「暑苦しい。」
この人は、齋藤 一樹(サイトウ カズキ)。
蓮華の4代目総長で私の恩人でもある人。
この学園の理事長でもある。
クスクスクス。
「離してあげましょうよ。笑美に嫌われちゃいますよ?」
この人は、山本 秋 (ヤマモト アキ)
4代目の副総長をやっていた人で、今は私の担任。
ちなみに私は5代目です。
「うるせーなー秋。そんなことより、お前名前はどうするつもりなんだ?さすがに笑美だとバレるだろ。」
名前とかいう前に昨日電話で転校しろってゆってきたのに、
そんなの考える暇もないし。
自分で考えるのも面倒臭いし任せよう。
「……知らない。適当につけて。」
「なら俺達のチームの蓮華から、蓮(レン)でどうだ?」
「ならそれにしといて。」
「よし、なら今から秋に教室に連れてってもらえー」
「ん、じゃあね」
よし、一ノ瀬 笑美!
今日から一ノ瀬 蓮として頑張ります!