ただ話していたくて
伊月くんは、私にこっちおいでって子どもを呼ぶみたいに手を招いていた。


「膝に座れってこと?」


「そういうこと」


「嫌だよ…………私が伊月くんの上に座ると潰れちゃうよ」


「こいよ?」


「これだけは、ゆきじゃなくて…………私は、絶対無理だもん」
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